https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html

目次（IV. 内臓学）

主要な喉頭軟骨の構造

• 甲状軟骨は喉頭軟骨の中で最大であり、左右の板から構成され、上角と下角を有する
• 輪状軟骨は完全な輪を形成し、前方の弓部と後方の板部からなり、披裂軟骨および甲状軟骨との関節面を持つ
• 披裂軟骨は三角錐形で、声帯突起と筋突起を持ち、声帯靱帯および披裂筋群の付着部となる
• 喉頭蓋軟骨は喉頭入口の前方に位置し、ハート型の板状構造で、下端は茎状を呈する

補助的な喉頭軟骨

• 小角軟骨（サントリニ軟骨）は披裂軟骨の尖端に接する小さな円錐形の軟骨である
• 楔状軟骨（ウリスベルグ軟骨）は弾性軟骨であり、披裂喉頭蓋ヒダ内に存在する
• 種子軟骨は声帯靱帯前端などに存在する微小な弾性軟骨である

一般的特徴

• すべての喉頭軟骨は軟骨膜に覆われており、大型の軟骨は25～30歳で石灰化し、その後骨化することがある

1. 甲状軟骨 Cartilago thyreoides, Schildknorpel

2. 輪状軟骨 Cartilago cricoides

3. 披裂軟骨 Cartilago arytaenoides, Gießbeckenknorpel

4. 小角軟骨（Cartilago corniculata、サントリニ軟骨）

5. 楔状軟骨（Cartilago cuneiformis、ウリスベルグ軟骨 Wrisbergscher Knorpel）

6. 喉頭蓋軟骨 Cartilago epiglottidis, Kehldeckelknorpel

7. 種子軟骨 Cartilagines sesamoides, Sesamknorpel

[図189・190] 喉頭の骨組みと舌骨（男性）（9/10）

図189：前面、図190：後面

[図191、192]男性の喉頭筋と靱帯、気管上部および舌骨（9/10）

[図191]左前方からの図、[図192]後方からの図