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目次(IV. 内臓学)

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図084(顔面頭蓋、咽頭、喉頭の正中面やや外側での矢状断)

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図188(喉頭蓋軟骨:後面)

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図189(喉頭の骨組みと舌骨:前面)、190(喉頭の骨組みと舌骨:後面)

この軟骨は喉頭蓋 Epiglottis, Kehldeckelの軟骨性基礎をなす。形状は卵円形の板または上部を短く切ったハート型の板で、喉頭入口の前方に位置し、舌根の後方に高くつき出ている(図084(顔面頭蓋、咽頭、喉頭の正中面やや外側での矢状断))。

喉頭蓋軟骨は上方が幅広く、下方は先細りして柄状になっており、この部分を喉頭蓋軟骨茎 Petiolus cartilaginis epiglottidisという。上甲状切痕のやや下方で、靱帯により甲状軟骨の内面に固定されている。軟骨の縁や面には多数の小さなくぼみや隙間があり、そこに小腺が存在する。中央には縦走する肥厚部(喉頭蓋柱 Carina epiglottica)がある。側縁は後方に湾曲し、その一部が披裂喉頭蓋ヒダの粘膜に包まれている。喉頭蓋軟骨の舌面下部は、舌根から喉頭蓋に至る粘膜下に隠れている(図084(顔面頭蓋、咽頭、喉頭の正中面やや外側での矢状断) )。喉頭蓋軟骨の後面は、横軸方向では中央部が凹み両側が高く、縦軸方向では上部が凹面、下部が凸面を呈する。