上大静脈

上大静脈は、上半身からの血液を集める主要な静脈です。その主な特徴は以下の通りです:

上大静脈の主な役割は、上半身からの脱酸素化血液を右心房へ運搬することです。

解剖学的には、左腕頭静脈が上行大動脈の前方を右下方へ走行し、右腕頭静脈と合流して上大静脈を形成します。その後、上大静脈は上行大動脈の右後方を下降し、奇静脈からの血液を受け入れてから右心房に開口します。

上大静脈には変異が存在し、最も知られているのは左上大静脈遺残(重複上大静脈)です。これは通常の右側に加えて左側にも上大静脈が存在する状態を指します。この変異の出現頻度は成人では0.27%、胎児と新生児では1.6%と報告されています。

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J0530 (心臓の拡張時、胸肋面の腹頭図)

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J0531 (心臓:拡張時、横隔膜面の背尾図)

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J0532 (最大に収縮した心筋の浅層:腹頭図)

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J0533 (背尾側からの最大に収縮した心臓の表面筋層の図)

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J0536 (右心室の心房室束とその分岐)

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