J0618 (縦隔胸部の静脈、腹面図)

（横隔膜、右内肋間筋、腰筋は除去されています。）

この図は、縦隔胸部の静脈を腹面（前面）から観察した図です。横隔膜、右内肋間筋、腰筋は除去されており、主要な静脈の配置が明確に示されています。

主な静脈系として、以下の構造が観察されます：

上部では、椎骨静脈（1）と左腕頭静脈（2）が合流して上大静脈（4）を形成しています。
中央部では、奇静脈系（6-9）が重要な役割を果たしており、副半奇静脈（6）、半奇静脈（7）、奇静脈（9）が描かれています。これらの静脈は、肋間静脈（10）からの血液を集めて運搬しています。
下部では、下大静脈（14）が中心的な役割を担っており、左腎静脈（13）や第3腰静脈（15）などが合流しています。これらは最終的に総腸骨静脈（17）となって、骨盤部へと続いています。

なお、この図では静脈を青色で表現し、背景のグレーの部分は脊柱などの解剖学的構造を示しています。

A12_0973（椎骨静脈）Vertebral vein→Vena vertebralis【椎骨静脈】Vertebral vein (A12_3_04_012)

○→Vena brachiocephalica sinisra【左腕頭静脈】Left brachiocephalic vein (A12_3_04_001_2)