横行結腸
横行結腸は大腸の一部で、以下の特徴があります:
- 右結腸曲から左方向に走り、やや上昇して脾臓の下端で左結腸曲に達します。
- 長さは約30〜50cmです。
- 外側は腹膜によって完全に覆われています。
- 長い横行結腸間膜によって後腹壁に固定されています。
- 腹壁との間には大網があります。
- 広い横行結腸間膜を持つため、大きな可動性があります。
横行結腸の位置と形状:
- 前下方に球状を呈して横断し、中央部は下垂しています。
- 仰臥位では最下部がほぼ臍の高さにありますが、直立位で特に内容物が充満する時には下腹部、さらには骨盤まで下垂することがあります。
また、広い横行結腸間膜によって、腹膜腔は上下2部に分けられます。
J0589 (前腸間膜動脈の枝:腹面図)