軟口蓋 Palatum molle

J0639 (頭頚部の正中矢状断:左側からの右半分の図)

J0650 (上顎の永久歯および口蓋の粘膜、下方からの図)

J0672 (口腔:前方からの図)

J0674 (咽頭とその周囲の右半分:左側からの図)

J0675 (右の口蓋扁桃、左と発達度が異なります)

J0678 (咽頭:後方からの図)

J0910 (右側の鼻壁の神経)

J1070 (粘膜なしの鼻中隔:左方からの図)

J1071 (鼻中隔と粘膜:左方からの図)

J1072 (鼻腔の右壁と粘膜:左側からの図)

J1073 (中鼻甲介と下鼻甲介を除去した後の鼻腔の右壁と粘膜:左方からの図)
軟口蓋は、口腔と咽頭の間に位置する可動性の構造物で、硬口蓋の後方に連続しています。解剖学的には口蓋の後部1/3を占め、筋肉、腱膜、粘膜から構成されています(Standring, 2020)。
解剖学的特徴:
- 厚さは約5mm、長さは約3.5cmで、口蓋腱膜(aponeurosis palatina)を中心骨格として複数の筋肉が配置されています(Moore et al., 2018)。
- 上面は鼻咽頭に面し、線毛円柱上皮で覆われ、下面は口腔に面し、重層扁平上皮で覆われています(Ross and Pawlina, 2016)。
- 後縁中央部は下方に垂れ下がり、口蓋垂(uvula palatina)を形成します(Standring, 2020)。
軟口蓋を構成する筋肉:
- 口蓋帆挙筋(m. levator veli palatini):軟口蓋を挙上します(Drake et al., 2019)。
- 口蓋帆張筋(m. tensor veli palatini):口蓋腱膜を緊張させます(Moore et al., 2018)。
- 口蓋舌筋(m. palatoglossus):舌を引き上げ、咽頭峡を狭めます(Standring, 2020)。
- 口蓋咽頭筋(m. palatopharyngeus):咽頭を挙上し、咽頭峡を狭めます(Drake et al., 2019)。
- 口蓋垂筋(m. uvulae):口蓋垂を短縮させます(Moore et al., 2018)。
血管支配:
- 動脈:上行口蓋動脈(顔面動脈の分枝)、下行口蓋動脈(顎動脈の分枝)(Netter, 2019)。
- 静脈:咽頭静脈叢を経て内頸静脈に流入します(Standring, 2020)。
神経支配:
- 感覚神経:三叉神経の上顎神経(V2)の枝である大・小口蓋神経(Drake et al., 2019)。
- 運動神経:迷走神経(X)と副神経(XI)の混合枝である咽頭神経叢(口蓋帆挙筋以外)、三叉神経(V)から顔面神経(VII)を経て口蓋帆張筋へ(Standring, 2020)。
機能: