下腓骨筋支帯 Retinaculum musculorum fibularium inferius

J0346 (右足の関節:側面からの図)

J0348 (右足の関節:足の上部からの図)

J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

J0521 (右足背の第二層の筋)

J0526 (右足底の腱鞘は赤い物質で注入された図)

J0528 (右足の腱鞘)
解剖学的構造
位置と走行
下腓骨筋支帯は、足関節外側部に位置する線維性の支帯構造です (Standring, 2020)。下伸筋支帯の外側脚の延長線上に位置し、踵骨外側面から始まり、前方および下方へ走行して踵骨隆起の外側面下部に付着します (Edwards, 1928)。
構造的特徴
- Y字型またはV字型の形状を呈し、上枝と下枝に分かれます (Standring, 2020)
- 上腓骨筋支帯とともに、腓骨筋腱の腱鞘を形成する重要な構成要素です (Moore et al., 2018)
- 厚さは約1-2mm程度の強靭な結合組織で構成されています (Netter, 2018)
- 外果の遠位部から踵骨外側面にかけて広がる扇状の構造を形成します (Edwards, 1928)
支持する構造
- 長腓骨筋腱(musculus fibularis longus) (Standring, 2020)
- 短腓骨筋腱(musculus fibularis brevis) (Standring, 2020)
- これらの腱を踵骨外側面に押し付け、外果後方での脱臼を防止します (Raikin et al., 2008)
機能的役割
腱の安定化
下腓骨筋支帯は、足関節の運動時に腓骨筋腱を適切な解剖学的位置に保持し、外果後方からの腱の脱臼や亜脱臼を防止します (Moore et al., 2018)。特に足関節の背屈・底屈、内反・外反運動時に重要な役割を果たします (Sobel et al., 1992)。
滑車機能
腓骨筋腱が方向を変える部位で滑車(pulley)として機能し、筋の収縮力を効率的に伝達します (Edwards, 1928)。これにより、足部の外反および底屈運動が円滑に行われます (Standring, 2020)。
足外側の安定性