小円筋
小円筋は、以下のような特徴を持つ筋です:
- 主に棘下筋の外下側に位置し、大部分は三角筋に覆われている細い筋です。
- 起始:肩甲骨背側面の外縁に近い部分。
- 走行:細い筋束が外側や上方に向かって伸びます。
- 停止:肩関節包の後面下部を覆いながら腱になり、上腕骨大結節後部の下部で終わります。
- 主な機能:上腕骨頭の外旋を行います。
- 神経支配:腋窩神経の後枝によって支配されます。
解剖学的な特徴:
- 棘下筋に非常に近接しているため、神経支配の違いにより境界を設定できます。
- 大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭の3つの筋が作る三角形の隙間は内側腋窩隙と呼ばれ、肩甲回旋動静脈が通ります。
- 大円筋、上腕二頭筋長頭、小円筋、上腕骨の4つの筋が作る四辺形の隙間は外側腋窩隙と呼ばれ、腋窩神経と後上腕回旋動脈が通ります。
小円筋は、肩関節の動きと安定性に重要な役割を果たしています。
J0164 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:前面からの図)
J0172 (右上腕骨、上端部:上方からの図)
J0176 (右上腕骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)