恥骨結合
恥骨結合は、以下のような特徴を持つ解剖学的構造です:
- 骨盤前面の正中線上で、左右の恥骨が向かい合って形成される連結部分です。
- 両側の恥骨結合面は薄い硝子軟骨で覆われ、その間に線維軟骨からなる恥骨間円板が介在します。
- その構造は椎間板の線維輪に類似しています。
- 女性では妊娠時にこの結合が弛緩し、分娩時の胎児頭部の通過を容易にします。
恥骨結合には以下の靭帯が付属しています:
- 上恥骨靭帯:恥骨結合の上縁で左右の恥骨を連結します。
- 恥骨弓靱帯:恥骨結合の下縁で左右の恥骨下枝を結び、恥骨弓を形成します。
「Symphysis」という用語は、「自然に癒合したもの」を意味し、解剖学では線維軟骨結合を指す一般名詞ですが、慣用的には特に恥骨結合を指すことが多いです。
J0325 (右の骨盤の靱帯:前面から少し上からの図)
J0328 (恥骨結合および右骨盤半分とその靱帯:前下方からの図)
J0329 (恥骨結合:前面切開、後部切片、前面からの図)
J0490 (腰部の筋:腹側図)
J0491 (右の鼡径部の筋膜:腹側からの図)