膝蓋骨
膝蓋骨は、以下のような特徴を持つ骨です:
- 膝関節の前面に位置する小さな三角形の骨です。
- 形状は扁平な栗の実に似ており、上端が幅広く(膝蓋骨底)、下端が尖っています(膝蓋骨尖)。
- 大腿四頭筋腱内に発生した種子骨とされています。
- 主な機能:
- 膝関節の動きを保護します。
- 大腿四頭筋の力を脛骨に効率的に伝えます。
- 膝関節の可動範囲を増加させます。
- 関節の安定性を向上させます。
- 大腿四頭筋の力を増強します。
- 前面は凸面状で、大腿四頭筋腱による縦走する小隆起を伴う粗面があり、小血管孔も存在します。
- 後面には上方の広い卵形の平滑な面(関節面)と下方の小さい逆三角形の粗な面があります。
- 関節面は大腿骨の膝蓋面と接し、中央部の縦方向の隆起により内側部と外側部に分かれます。
膝蓋骨の名称は、ラテン語の"patella"(小さな皿)に由来しています。これは"patera"(皿・円板状の)の縮小形です。
J0241 (右の膝蓋骨:前方からの図)
J0242 (右の膝蓋骨:後方からの図)
J0342 (右膝関節:大腿骨の外側顆を通る矢状断、側面からの正中矢状面)
J0343 (右の膝関節:側面からの図)
J0381 (右膝:伸ばされた、腹背方向からのX線像)