外側上顆(大腿骨の)Epicondylus lateralis

J0228 (右の大腿骨:前方からの図)

J0229 (右の大腿骨:後方からの図)

J0231 (右大腿骨、遠位端部:前方からの図)

J0232 (右大腿骨、遠位端:下方からの図)

J0233 (右大腿骨、遠位端部:外側からの図)

J0337 (右の膝関節:前方からの図)

J0338 (右膝関節:前方からの図)

J0339 (右膝関節:後方からの図)
解剖学的特徴
大腿骨の外側上顆(Epicondylus lateralis femoris)は、大腿骨遠位端の外側に位置する顕著な骨性突起であり、膝関節の構造と機能において重要な役割を果たす解剖学的ランドマークです。
位置と形態
- 膝関節線のすぐ近位、大腿骨外側顆(Condylus lateralis femoris)の外側面から外側方に突出する(Gray, 2020)
- 大腿骨粗線(Linea aspera)の外側唇(Labium laterale)の下方延長線の終点として位置する(Moore et al., 2018)
- 内側上顆と比較してやや小さく、より後方に位置する傾向がある(Standring, 2020)
- 触診可能な骨性突起として、臨床検査において重要な体表解剖学的指標となる(Netter, 2018)
筋・靱帯の付着部位
外側上顆は複数の重要な軟部組織の付着部位として機能します:
- 大腿二頭筋短頭(Caput breve musculi bicipitis femoris):外側上顆の近位部から起始し、膝関節の屈曲と下腿の外旋に寄与する(Palastanga & Soames, 2019)
- 腓腹筋外側頭(Caput laterale musculi gastrocnemii):外側上顆の後面から起始し、足関節の底屈と膝関節の屈曲に関与する(Moore et al., 2018)
- 膝窩筋(Musculus popliteus):外側上顆の前外側部から起始し、膝関節のロック機構の解除に重要な役割を果たす(Standring, 2020)
- 外側側副靱帯(Ligamentum collaterale fibulare):外側上顆から腓骨頭に走行し、膝関節の外側安定性を提供する(Gray, 2020)
臨床的意義
骨折
- 小児における骨端離開(epiphyseal separation)の好発部位であり、特に10〜12歳の年齢層で発生しやすい(Moore et al., 2018)
- 高齢者における大腿骨遠位端骨折の一部として損傷されることがあり、膝関節の安定性に影響を及ぼす(Standring, 2020)
- 裂離骨折(avulsion fracture)は外側側副靱帯の急激な牽引により発生することがある(Gray, 2020)