烏口突起 Processus coracoideus

J0160 (右の肩甲骨:前方からの図)

J0161 (右肩甲骨:後方からの図)

J0162 (右肩甲骨:外側からの図)

J0310 (右肩関節:前方からの図)

J0311 (右肩関節:前方からの図)

J0312 (右肩関節:後方からの図)

J0313 (右肩関節:後方から前面断図)

J0361 (上肢帯:右肩、内側に巻かれた上腕、軸光線は斜めに前方、背腹方向からのX線像)

J0363 (上肢帯:右肩と上腕は内転し、仰臥した手の掌は腹側を向いています、腹背方向からのX線像)

J0364 (上肢帯:右肩と上腕は外転しています(ほぼ90°)、仰向けの手のひらは上向き、腹背方向からのX線像)

J0429 (右の胸筋(第2層)、正面からの図)

J0464 (右肩甲骨の筋:前面からの図)

J0465 (右肩関節の腹側の筋:掌側図)

J0466 (右上腕の筋:掌側図)

J0467 (右上腕の筋(第2層):掌側図)
解剖学的特徴
位置と形態 (Gray, 2020; Moore et al., 2018; Standring, 2021):
- 肩甲骨の上外側縁に位置し、肩甲切痕の外側から前外側方向に突出する厚みのあるフック状の骨性突起
- 関節窩(肩甲上腕関節窩)の上内側に隣接し、肩甲骨頸部の上方に位置する
- 前外側方向に約2-3cm突出し、烏の嘴(くちばし)に似た特徴的な湾曲形状を呈する
- 基部は広く扁平で、遠位部に向かって徐々に細くなり、先端部は丸みを帯びた形状となる
- 成人では長さ約4-5cm、幅約1-1.5cm、厚さ約0.8-1.2cmの大きさを持つ
- 烏口突起の上面は比較的平坦で、下面は凹状を呈する
構造と組織学 (Standring, 2021; Drake et al., 2020):
- 主に緻密骨(皮質骨)で構成され、内部に少量の海綿骨と骨髄腔を含む
- 骨膜は靭帯や筋腱の付着部位で特に厚く、骨への強固な結合を提供する
- 基部の骨梁構造は、筋腱の牽引力に対する機械的強度を最適化するように配列されている
- 血液供給は主に肩甲上動脈と肩甲下動脈の枝から受ける
解剖学的関係 (Netter, 2019; Moore et al., 2018):
- 上方:鎖骨下筋と烏口鎖骨靭帯を介して鎖骨と関係する
- 外側:烏口上腕靭帯を介して上腕骨頭と関係し、肩関節包の前上方を補強する
- 内側:烏口肩峰靭帯を介して肩峰と連結し、肩峰下空間の上方境界を形成する
- 前方:小胸筋、烏口腕筋、上腕二頭筋短頭が付着する