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片山正輝
目次(神経系) 、脳神経(図譜)

A14_1628(迷走神経[脳神経X])Vagus nerve [X]
基本的特徴
- 延髄外側から発生する第10脳神経であり、多数の小根からなる混合神経である。
- 主に胸腹部内臓に分布する副交感神経節前線維で構成され、内臓の感覚・運動および粘膜への知覚線維を含む。
解剖学的特徴
- 頚静脈孔で頚静脈神経節を形成し、その後、節状神経節となって多くの枝に分かれる。
- 胸腔内では気管支後壁に沿って走行し、食道に接して腹腔へ至る。
主要な機能と分布
- 喉頭・咽頭・食道・胃腸上部への運動性線維、分泌性線維、心臓への抑制神経線維、血管神経および知覚性線維を含む。
- 心臓への分布は、動脈門からの心臓枝(頚動脈枝、AP枝)および静脈門からの心臓枝を介して行われる。
- 喉頭への分布は上喉頭神経を介して行われ、主に内枝が喉頭粘膜の神経支配を担う。

図223(胸腔の内臓の位置 I)

図224(胸腔の内臓の位置II)

図225(上下の上皮小体:後方からの視点)

図226(胸腔の内臓の位置 III)

図525(頚部の神経)

図526(喉頭神経の分枝)

図527(右側の迷走神経と交感神経の頚部、胸腔、および腹腔上部における分枝)

図534(頚部の神経と血管(表層))

図536(頚部の神経と血管(深層))
局所解剖:頚静脈孔の下方では、迷走神経は内頚静脈の前方、舌下神経の外側に位置する。舌下神経は次いで節状神経節の後面に接しつつ迷走神経の外側面へ移行する。迷走神経はここで内頚動脈(さらに下方では総頚動脈)と内頚静脈との間の溝内にあり、交感神経幹の前方を下行する。右側のものは右鎖骨下動脈の前方を、左側のものは左鎖骨下動脈の前方を通って胸腔に入る。胸腔内では左の迷走神経は大動脈弓の前方またはその左側面上に位置する。胸腔内では左右の迷走神経はそれぞれの側の気管支後壁に接し、次いで食道に沿って走行し、多くの枝を出しながら細くなって腹腔に入る。