概要
- HirschfeldとLeveilléによる頚部の神経の解剖図である。胸鎖乳突筋の大部分と広頚筋が除去され、胸骨柄右半と鎖骨胸骨端も切除された状態を示している。
主要構造物
- 二腹筋(乳様突起腹・下顎腹)、茎突舌骨筋、甲状舌骨筋など、頚部の重要な筋肉群が詳細に描写されている。
- 顔面神経、舌神経、舌下神経、迷走神経など、頚部の主要な神経系統が明確に示されている。
- 内頚静脈、鎖骨下静脈、右腕頭静脈などの静脈系と、鎖骨下動脈が詳細に描かれている。
- 気管を含む呼吸器系の構造も明瞭に図示されている。

図525(頚部の神経)
[図525] 頚部の神経(3/4)(HirschfeldとLeveilléによる)
胸鎖乳突筋は上部を除いて広頚筋とともに取り除かれ、胸骨柄の右半分と鎖骨の胸骨端も切除されている。
図525の頚部の神経の解剖図には以下の構造物が示されています:
- 筋肉:
• M. biventer (Venter mastoideus(二腹筋)(乳様突起腹))
• M. stylohyoideus(茎突舌骨筋)
• M. biventer (Venter mandibularis(二腹筋)(下顎腹))
• M. thyrohyoideus(甲状舌骨筋)
• M. sternohyoideus(胸骨舌骨筋)
• M. sternothyreoideus(胸骨甲状筋)
• M. omohyoideus(肩甲舌骨筋)
• M. scalenus ventralis(前斜角筋)
- 神経:
• N. facialis(顔面神経)
• N. lingualis(舌神経)
• N. hypoglossus(舌下神経)
• N. vagus(迷走神経)
• N. laryngicus cranialis(上喉頭神経)
• N. occipitalis minor(小後頭神経)
• N. auricularis magnus(大耳介神経)
• N. accessorius(副神経)
• N. cervicalis III, IV(第3、4頚神経)
• N. phrenicus(横隔神経)
- 血管:
• V. retromandibularis(後下顎静脈)
• V. jugularis interna(内頚静脈)
• V. subclavia(鎖骨下静脈)
• V. brachiocephalica dextra(右腕頭静脈)
• A. subclavia(鎖骨下動脈)
その他の構造物として気管(Trachea)も示されています。