球海綿体筋は、肛門と生殖器の間の会陰部にある筋です。男性の場合は勃起に、女性の場合は腟の締まりに効果があります。 男性の球海綿体筋は、尿道球の周りを不規則な筋で囲んでいます。これは会陰の中央腱と尿道海綿体の下側の正中縫線から発生します。海綿体は前方に放射状に広がり、下尿生殖隔膜筋膜や尿道海綿体周辺に向かい、また前筋線維を介して陰茎背側に接続します。この筋は、自発的または反射的に尿道球を圧迫し、それにより尿道の内容物を排出するのに役立ちます。 女性の球海綿体筋は男性とは異なり、全長で1つの筋になっていません。2つの筋は会陰の中央腱より発生し、前庭球と大前庭腺を覆っています。その筋束は前庭球や陰核海綿体に停止し、陰核の後方で反対側からの筋線維と絡み合っています。この筋は大前庭腺を反射的に空にし、血液を前庭球の後方拡大部から送り出し、またオルガスムスの際に外陰部を収縮させます。