甲状軟骨
甲状軟骨は以下のような特徴を持つ喉頭の重要な構造です:
- 喉頭の最大の軟骨で、喉頭の前壁と側壁の基礎となっています
- 右板と左板が正中部でほぼ直角に合わさっています
- 正中部には上甲状切痕と下甲状切痕があり、上行上切痕の付近は前方へ突き出て、喉頭隆起を形成します
- 板の後端からは上角と下角が伸びています
- 外側面には上甲状結節と下甲状結節があり、両結節間を斜線が走ります
- 上甲状結節の下には、時に甲状孔が見られ、上甲状腺動静脈の枝が通ります
これらの特徴により、甲状軟骨は喉頭の構造を支え、声帯の付着点を提供するなど、発声や呼吸において重要な役割を果たしています。