伏在裂孔
伏在裂孔は、以下のような特徴を持つ重要な解剖学的構造です:
- 卵円窩とも呼ばれる
- 大腿の前面上部に位置し、大腿筋膜の欠損部である
- 鼡径靭帯の内側端の直下に存在する
- 大伏在静脈が大腿静脈に合流する直前に通過する
- 周縁を形成する大腿筋膜は内側に向かって肥厚し、C字形を呈する
- 上縁を上角、下縁を下角と呼び、その中間部分は鎌状縁と称される
- 内側部では、大腿筋膜が深層の恥骨筋膜に移行し、裂孔の床を形成する
- 床部分はリンパ管や血管によって貫かれ、網状構造を示すため、篩状筋膜と呼ばれる
伏在裂孔は、大腿部における血管やリンパ管の通過に不可欠な役割を果たしています。
J0435 (腹筋:右側前方からの図)
J0436 (腹筋、正面からの図)
J0444 (男性右外側の鼡径輪と卵円窩)
J0494 (右大腿の筋膜:腹側からの図)