棘上筋
棘上筋は、以下のような特徴を持つ筋です:
- 肩甲骨の棘上窩(肩甲骨頚まで外側)と、それを覆う肩甲骨縁および肩甲棘に付着する筋膜から起始します。
- その腱は肩峰の下を通り、肩関節包に線維を放散させ、上腕骨大結節の上面に停止します。
- 主な機能は、三角筋の上腕外転補助、上腕骨頭の関節窩への固定、および上腕骨頭の外旋です。
- 神経支配は肩甲上神経、血液供給は肩甲上動脈(肩甲横動脈)から受けます。
解剖学的な特徴:
- 全体が僧帽筋に覆われ、肩甲骨の棘上窩を埋めています。
- 棘上窩と棘上筋膜の内面から起始し、肩峰の下を外側に走りながら集束して停止腱となります。
- 停止腱は、肩関節包に癒着しながら関節上部を超え、上腕骨大結節上部に停止します。
棘上筋は、肩関節の動きと安定性に重要な役割を果たしています。
J0164 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:前面からの図)
J0172 (右上腕骨、上端部:上方からの図)
J0175 (右上腕骨とその筋の起こる所と着く所:前方からの図)
J0420 (頚部の筋(第3層):右側からの図)