尾骨筋
尾骨筋(坐骨尾骨筋とも呼ばれる)は、骨盤底部にある小さな筋肉で、以下のような特徴を持ちます:
- 位置:骨盤底部に位置し、肛門挙筋の後方、仙棘靱帯の内面にあります。
- 機能:仙骨下端と尾骨を結びつけます。
- 構造:
- 浅(外)部:仙棘靱帯に変化します。
- 深(内)部:尾骨筋として残存し、肛門挙筋とともに尾骨隔膜を形成します。
尾骨筋は、ヒトでは退化的な構造となっており、(坐骨)棘尾骨筋に相当します。前後の仙尾筋はそれぞれ腹側と背側の尾筋に相当し、後仙尾筋は固有背筋の最下部に位置しています。
この筋肉は骨盤底の支持や安定性に寄与していますが、ヒトでは他の骨盤底筋群と比較して機能的重要性が低下しています。
J0217 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す内側からの図)
J0492 (右側の骨盤の筋:内側からの図)
J0493 (右骨盤の筋:外側から遠位の図)