頭半棘筋
頭半棘筋は、頚部と背部に位置する筋肉で、以下のような特徴を持っています:
- 起始:上位6個の胸椎と第7頚椎の横突起、第4~6頚椎関節突起
- 停止:後頭骨の上下項線間の項平面
- 機能:脊柱の伸展、側方屈曲、頭・肋骨・骨盤の伸展
- 神経支配:第1~6頚椎の神経
- 血液供給:後肋間動脈の筋枝、後頭動脈の下行枝、肋頚動脈の深頚枝
頭半棘筋の特徴的な構造と位置づけは以下の通りです:
- 頚部の板状筋に完全に覆われている
- 頚最長筋と頭最長筋の内側に位置する
- 固有背筋の外側筋群を主に形成する
- 複合羽状型の筋構造を持ち、内側筋束と線維質の外側筋束があり、それぞれ中間腱を持つ(内側筋束は時に2つある)
この筋肉は、脊髄神経後枝の内側枝だけでなく外側枝の支配も受けており、頚部と頭部の動きに重要な役割を果たしています。
J0077 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所:右方からの図)
J0081 (外頭蓋底:筋の起こる所と着く所を示す図)
J0415 (右側の頭頚部の筋:後方からの図)