頬筋 Musculus buccinator

J0064 (下顎の右半分、筋の起こる所と着く所:外側からの図)

J0065 (下顎の右半分、筋の起こる所と着く所:内側からの図)

J0077 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所:右方からの図)

J0079 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所を示す:前面からの図)

J0081 (外頭蓋底:筋の起こる所と着く所を示す図)

J0409 (口領域の深層筋、少し右方からの図)

J0410 (口周りの筋:背面からの図)

J0412 (側頭筋と頬筋:右側からの図)

J0413 (右側の翼突筋:外側からの図)

J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)

J0638 (口唇線と頬腺:前方からの図)

J0640 (頭部の前頭断、後方からの図)

J0671 (耳下腺、右側からの図)

J0673 (口蓋:粘膜を取り除いた後に下方からの図)

J0684 (咽頭の筋、右側からの図)

J0912 (右の下顎神経の分岐、浅層)
頬筋は、顔面深層に位置する重要な筋肉であり、咀嚼、発音、顔面表情において重要な役割を果たします。解剖学的および臨床的に以下のような特徴を有します (Standring, 2023; Drake et al., 2020)。
解剖学的特徴
位置と構造
- 頬部の深層に位置し、四角形の薄い筋板を形成します (Norton, 2022)。
- 口腔前庭の外側壁を構成し、口腔と外部との境界を形成します。
- 口角部で口輪筋と交差・融合し、口唇の運動と協調します (Netter, 2021)。
- 咬筋と内側翼突筋の間に位置し、これらの咀嚼筋群と機能的に連携します。
- 頬脂肪体(Bichat's fat pad)が頬筋の外側に位置し、筋の保護と滑らかな頬部の輪郭形成に寄与します。
起始と停止
- 起始部位:
- 上顎骨歯槽突起(第1大臼歯から第3大臼歯領域)
- 下顎骨歯槽突起(対応する部位)(Moore et al., 2022)
- 翼突下顎縫線(pterygomandibular raphe)- 上咽頭収縮筋との共通の腱性起始部
- 停止部位:
- 口角部で上下の口輪筋線維と交差・融合
- 一部の線維は対側の頬筋線維と口角部で交叉します
- 口角挙筋、笑筋などの表情筋とも線維の交換を行います
神経支配
- 運動神経:顔面神経(CN VII)の頬枝による支配を受けます (Siemionow and Eisenmann-Klein, 2020)。
- 感覚神経:
- 頬神経(下顎神経の枝)が頬筋を貫通し、頬部粘膜と皮膚の感覚を支配します
- 上顎神経の枝も頬部の感覚に寄与します
- 自律神経:唾液腺への副交感神経線維が頬筋の近傍を走行します。
血管供給
- 動脈供給:
- 顔面動脈の頬枝(主要な血液供給源)
- 顔面横動脈(浅側頭動脈の枝)
- 頬動脈(上顎動脈の枝)
- 下歯槽動脈の枝
- 静脈還流:
- 顔面静脈系を介して内頸静脈へ還流
- 翼突静脈叢とも連絡します