頬筋
頬筋は、顔面の重要な筋で、以下のような特徴があります:
- 頬の筋性土台を形成し、口角部で口輪筋に付着します。
- 起始:
- 上顎骨歯槽突起の臼歯部
- 下顎骨歯槽突起
- 翼突下顎縫線(上下顎間を橋渡しする腱性組織)
- 上咽頭収縮筋の一部も翼突下顎縫線の後部から起始します。
- 特徴:
- 上顎第2大臼歯のレベルで耳下腺管が貫通します。
- 唯一の顔面筋で、頬咽頭筋膜という浅筋膜が脂肪体から隔てています。
頬筋の主な機能:
- 咀嚼と食塊形成を補助します。
- 口腔前庭を圧縮し、空気や液体を口から排出します(例:口笛を吹く、吐き出す)。
- 両側の収縮で口角外側部をくぼませます。
解剖学的な特記事項:
- 頬粘膜と密接に結合していますが、皮膚とは脂肪組織で隔てられています。
J0064 (下顎の右半分、筋の起こる所と着く所:外側からの図)
J0065 (下顎の右半分、筋の起こる所と着く所:内側からの図)
J0066 (新生児の下顎骨)
J0067 (3歳児の下顎骨)