後距骨関節面 Facies articularis talaris posterior calcanei

J0253 (右の踵骨、上方からの図)

J0254 (右の踵骨:内側からの図)

J0255 (右の踵骨:外側から少し上方からの図)

J0349 (右足の関節:足の背面からの図)
解剖学的概要
後距骨関節面は、踵骨(calcaneus)の上面に位置する重要な関節面で、距骨(talus)の後部と関節を形成します(Sarrafian, 1993)。この関節面は、距骨下関節(subtalar joint)を構成する3つの関節面(前・中・後)の中で最も大きく、最も重要な役割を果たしています(Kelikian & Sarrafian, 2011)。
形態学的特徴
- 楕円形から長方形の形状を呈し、前後方向に長く、内外側方向に狭い(Sarrafian, 1993)
- 前後方向に凸の湾曲を持ち、距骨の後距骨関節面の凹面と適合する
- 関節面の長軸は前外側から後内側に向かって走行
- 踵骨溝(sulcus calcanei)の後縁を形成し、前下方に傾斜
- 硝子軟骨で覆われた滑膜関節面を形成
解剖学的位置関係
- 上方:距骨の後距骨関節面と接する
- 前方:踵骨溝を介して中距骨関節面と分離
- 下方:踵骨体の緻密骨質
- 内側:載距突起(sustentaculum tali)の後方に位置
- 外側:外側突起に向かって延びる
機能的役割
- 距骨下関節の主要な荷重伝達面として機能し、体重の大部分を支持(Kelikian & Sarrafian, 2011)
- 回内(pronation)と回外(supination)の複合運動を可能にする(Manter, 1941)
- 歩行時の衝撃吸収と地面への適応を補助