0254 (右の踵骨:内側からの図)

J0254 (右の踵骨:内側からの図)
(硝子軟骨で覆われた関節面は、図J0254 (右の踵骨:内側からの図)とJ0255 (右の踵骨:外側から少し上方からの図)では青く着色されています。)
画像は「右の踵骨(内側面)」の主要ランドマークを示しています。青色は硝子軟骨で覆われた関節面です
- 01 中距骨関節面(Facies articularis talaris media):距骨の中間関節面と接する小さな関節面。距踵関節の一部を構成し、距骨の回内外や底背屈の微調整に関与します
- 02 前距骨関節面(Facies articularis talaris anterior):距骨の前方関節面に対応。舟状骨側へ力を伝える経路の一端で、距踵舟関節の可動に寄与します
- 03 立方骨関節面(Facies articularis cuboidea):前外側端で立方骨と関節する広い面。踵立方関節を作り、横足根関節での推進力伝達と回旋制御に重要です
- 04 載距突起(Sustentaculum tali):内側に張り出す"棚"状の突起。上を走る距骨を支持し、その下面には腱溝(05)が通ります。内側縦アーチ支持の要所です
- 05 長母趾屈筋腱溝:長母趾屈筋腱が通る溝。腱が骨と接触しながら滑走し、母趾の屈曲力を足底へ安全に導きます
- 06 後距骨関節面(Facies articularis talaris posterior):最も大きい距骨との関節面。距踵関節の主面で、荷重分散と距骨下での回旋運動に関与します
- 07 踵骨隆起(Tuber calcanei):踵の最も後下方の膨隆。体重支持の接地点で、アキレス腱が付着する領域(外側・内側の突起に分かれます)
- 08 踵骨隆起内側突起(Processus medialis tuberis calcanei):踵骨隆起の内側の結節。足底腱膜や短趾屈筋などの付着基部となり、内側縦アーチ維持に寄与します
ポイント
- 青く塗られた関節面(01, 02, 03, 06)は、距骨や立方骨と接して足根部の可動性と荷重分散を担います
- 突起・隆起(04, 07, 08)は支持と筋腱付着の場
- 溝(05)は腱の滑走路で、機械的に腱をガイドして摩耗を防ぎます
アノテーション
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