外側顆(脛骨の)Condylus lateralis tibiae

J0244 (右の脛骨と腓骨:前方からの図)

J0245 (右の脛骨と腓骨:後方からの図)

J0336 (右膝関節:関節の中央をおおよそ通る矢状断)

J0342 (右膝関節:大腿骨の外側顆を通る矢状断、側面からの正中矢状面)
解剖学的構造
脛骨の外側顆(腓側顆)は、脛骨近位端の外側に位置する重要な解剖学的構造です(Gray, 2020)。大腿骨の外側顆と関節を形成し、膝関節の外側区画を構成しています(Standring, 2020)。
形態学的特徴:
- 上面は外側に向かってやや凸面を呈し、大腿骨外側顆の関節面と適合する関節軟骨で覆われています(Moore et al., 2018)
- 側方から観察すると、脛骨上端が後方にわずかに湾曲しており、これは膝関節の生理的後傾角を形成しています(Netter, 2018)
- 外側面には腓骨頭と関節する腓骨関節面(腓骨頭関節面)があります(Standring, 2020)
- 後外側部には大腿二頭筋腱が付着する領域が存在します(Gray, 2020)
- 内側顆に比べてやや小さく、より円形に近い形状をしています(Moore et al., 2018)
関節面の構造:
- 外側半月板が外側顆の上面に位置し、大腿骨外側顆との間でクッションの役割を果たしています(Fox et al., 2012)
- 外側半月板は内側半月板よりも可動性が高く、より円形に近い形状(C字型)をしています(Greis et al., 2002)
- 関節軟骨の厚さは荷重部で約3-4mmあり、衝撃吸収機能を担っています(Shepherd & Seedhom, 1999)
臨床的重要性
1. 脛骨高原骨折(Tibial Plateau Fracture):
- 外側顆骨折は脛骨高原骨折の中で最も頻度が高く(約55-70%)、高エネルギー外傷や膝の外反力によって生じます(Schatzker et al., 1979; Luo et al., 2010)
- Schatzker分類やAO分類で評価され、関節面の陥没や転位の程度により治療方針が決定されます(Schatzker et al., 1979; Müller et al., 1990)
- 関節面の不整は変形性膝関節症の原因となるため、解剖学的整復が重要です(Honkonen, 1995)
2. 半月板損傷: