下肢骨 Ossa membri inferioris
下肢骨は、人体の下半身を構成する骨の総称で、体重支持と移動機能という重要な役割を担っています(Moore et al., 2018)。上肢骨と比較して、下肢骨は力学的負荷に耐えるため強固で太い構造を持ちますが、その反面、運動の自由度は制限されます(Standring, 2020)。

J0276 (5ヶ月胎児の右下肢の骨格:正面からの図)

J0277 (約8ヶ月胎児の右寛骨:外側からの図)

J0278 (10歳の女の子の右の股関節:前下方からの図)

J0279 (大腿骨:10歳の女の子の右下肢の骨の表現で、正面からの図)
J0280 (脛骨:10歳の女の子の右下肢の骨の表現で、正面からの図)
J0281 (腓骨:10歳の女の子の右下肢の骨の表現で、正面からの図)

J0282 (新生児の右足の骨:足の上部からの図)

J0283 (10歳の女の子の右足の骨:足底側からの図)
解剖学的構成
下肢骨は、機能的・解剖学的に以下の2つの主要部分に分類されます(金子ら, 2019):
1. 下肢帯(骨盤帯)Cingulum membri inferioris
- 体幹と自由下肢骨を連結する骨性構造
- 構成要素:左右の寛骨(Os coxae)、仙骨(Os sacrum)、尾骨(Os coccygis)
- 寛骨は腸骨(Ilium)、坐骨(Ischium)、恥骨(Pubis)の3つの骨が癒合して形成(Drake et al., 2019)
- 骨盤腔を形成し、内臓器官を保護する役割も担う
- 寛骨臼(Acetabulum)で大腿骨頭と関節を形成
2. 自由下肢骨 Ossa membri inferioris liberi
下肢帯に連結し、実際の移動機能を担う骨群で、以下の部分から構成されます(Standring, 2020):
A. 大腿部 Femur
- 大腿骨(Femur):人体最大かつ最強の長管骨
- 近位端:大腿骨頭(Caput femoris)、大腿骨頸(Collum femoris)、大転子(Trochanter major)、小転子(Trochanter minor)
- 骨体(Corpus femoris):後面に粗線(Linea aspera)を有する
- 遠位端:内側顆(Condylus medialis)、外側顆(Condylus lateralis)、膝蓋面(Facies patellaris)
B. 膝蓋骨 Patella