橈骨 Radius
橈骨は前腕の外側(親指側)に位置する長管状の骨で、尺骨とともに前腕骨格を構成します。前腕の回内・回外運動と手関節の機能に不可欠な役割を果たしています(Gray, 2020)。

J0179 (右の橈骨:母指側からの図)

J0180 (右側の橈骨:背側からの図)

J0181 (右前腕骨の中央部断面:回外位での上方からの図)

J0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)

J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)

J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)

J0201 (右手の手根骨と隣接する骨、掌側からの横並びに引き伸ばされた図)

J0314 (右の肘関節:手の回外位に伸ばされ、前方からの図)

J0315 (右肘関節:直角に曲がり、尺側からの図)

J0316 (右の肘関節は直角に曲がり、橈側からの図)

J0318 (右の肘関節は伸ばされ、上腕骨の滑車の軸に対して垂直に切断:尺側からの図)

J0319 (右前腕の骨と靱帯:手の回旋位の掌側からの図)

J0320 (右手の関節、手根を回外位とし、掌側からの図)

J0321 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲からの図)

J0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)

J0367 (右肘関節:伸展、手の回内、手根背側方向からのX線像)

J0369 (右の肘関節:手の回内時に伸ばされた橈尺方向からのX線像)

J0371 (右肘関節、直角に曲がって、手の回外時、橈尺方向からのX線像)

J0467 (右上腕の筋(第2層):掌側図)

J0475 (右前腕の筋(第4層):手掌側の図)

J0479 (右前腕の筋(深層):背面図)

J0486 **(**右手の掌側骨間筋)

J0487 (右手の背側骨間筋)

J0580 (右前腕の動脈:背面図)

J0583 (右手掌深層の動脈)

J0944 (右手の神経:深層)
解剖学的構造
1. 全体的特徴
- 長さ:成人男性で約22-24cm、女性で約20-22cmです(Moore et al., 2018)。
- 形態:近位端では細く円形状、遠位端では太く扁平な形状を呈し、全体として橈側へ弓状に湾曲しています。
- 位置関係:解剖学的肢位(前腕回外位)では尺骨の外側に位置し、両骨は骨間膜で連結されています。
2. 橈骨近位端
橈骨頭(Caput radii)
- 円盤状の構造で、直径約2-2.5cmです。上面(Fovea articularis)中央に浅い凹面があり、上腕骨小頭と関節を形成します。
- 関節円周面(Circumferentia articularis):橈骨頭の周囲を取り巻く関節面で、尺骨の橈骨切痕と関節し、橈尺近位関節を形成します。この関節により前腕の回内・回外運動が可能となります(Standring, 2016)。
橈骨頸(Collum radii)
- 橈骨頭の下方に位置する狭窄部で、長さ約2cm、骨折の好発部位です(Netter, 2019)。
- 血管供給:この部位には栄養動脈が進入し、骨折時には血流障害のリスクがあります。
橈骨粗面(Tuberositas radii)
- 橈骨頸の下方、前内側面に位置する楕円形の隆起で、上腕二頭筋腱の付着部です。前腕回外運動の主要な力点となり、腱炎の発生部位でもあります。
3. 橈骨体(Corpus radii)
形態