橈骨
橈骨は、前腕の2本の骨のうち、外側(親指側)に位置する長管状の骨です。主な特徴は以下の通りです:
- 男性で約22cm、女性で約20cmの長さがあります。
- 上端と下端で尺骨と関節を形成し、下端は上端より著しく大きくなっています。
- 上端には円盤状の橈骨頭があり、上腕骨小頭と関節を形成します。
- 橈骨体は主に三角柱状で、外側に弓形に広がっています。
- 下端には手根骨(舟状骨と月状骨)と関節する関節面があります。
橈骨の名称の由来:
- 「Radius」は光が一点から放射状に広がることを意味し、車輪のスポークに似ていることから名付けられました。
- 日本語の「橈」は「かい」や「オール」を意味します。
橈骨は前腕の回内・回外運動や手首の動きに重要な役割を果たしています。
J0179 (右の橈骨:母指側からの図)
J0180 (右側の橈骨:背側からの図)
J0181 (右前腕骨の中央部断面:回外位での上方からの図)
J0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)