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目次(II. 筋系)
筋系の図譜
主要な背部筋群
- 僧帽筋は四辺形状の扁平な筋であり、頭部から胸椎まで広がって肩帯に付着する。副神経と頸神経叢の支配を受ける
- 広背筋は三角形状の筋で背部下部を覆い、胸椎から腸骨稜にかけて起始して上腕骨に停止する。主に腕の下方・後方への運動を担う
- 大菱形筋・小菱形筋は頸椎・胸椎から肩甲骨へ走行し、肩甲骨を内側上方へ牽引する
- 肩甲挙筋は頸椎の肋横突起から肩甲骨上角に付着し、肩甲骨を前上方に引く
特徴的な変異
- 僧帽筋では筋の二分、非対称性、起始部の減少などの変異がみられる
- 広背筋では筋束の分離がみられ、また過剰筋束であるランゲル腋窩弓が7-8%に存在する
- 大菱形筋と小菱形筋は頻繁に融合し、起始の範囲に変異がある
- 肩甲挙筋では筋束の分離や、起始・停止部の変異が多くみられる
1. 僧帽筋 M. trapezius
2. 広背筋 M. latissimus dorsi
3. 大菱形筋・小菱形筋 Mm. rhomboidei major et minor, Rautenmuskeln
4. 肩甲挙筋 M. levator scapulae