主要な内転筋群の構成
- 恥骨筋は恥骨櫛から起始し、大腿の屈曲、内転、外旋を行う
- 大腿薄筋は恥骨枝から起始し、鵞足を形成して脛骨粗面に停止する
- 長内転筋は恥骨結合部から起始し、大腿骨稜の内側唇中央部に停止する
解剖学的特徴
- 大内転筋には内転筋管裂孔があり、この裂孔を大腿動静脈が通過する
- 鵞足は縫工筋、大腿薄筋、半腱様筋の腱が癒合して形成される構造である
神経支配と機能
- 内転筋群の大部分は閉鎖神経の支配を受ける(大内転筋のみ坐骨神経も支配)
- 主な作用は大腿の内転であるが、筋によって屈曲、伸展、外旋などの補助的機能も有する
1. 恥骨筋 M. pectineus
2. [大腿]薄筋 M. gracilis
3. 長内転筋 M. adductor longus
4. 短内転筋 M. adductor brevis
5. 大内転筋 M. adductor magnus