主要な筋群の構成
- 足底中央部には、手には存在しない短趾屈筋と足底方形筋が特徴的に見られる
- 短趾屈筋は踵骨隆起から起始し、4本の腱に分かれて第2~第5趾の中節骨に停止する
- 足底方形筋は長趾屈筋の腱に付着し、末節骨の屈曲を補助する
虫様筋と骨間筋
- 4つの虫様筋は長趾屈筋の腱から起始し、第2~第5趾の趾背腱膜へと移行する
- 骨間筋は背側4つと底側3つに分かれており、第2趾の長軸を基準として作用する
- 背側骨間筋は2頭性で趾の外転を、底側骨間筋は1頭性で内転を担う
神経支配
- 短趾屈筋は内側足底神経により、足底方形筋は腓側足底神経により支配される
- 虫様筋は、内側2つが内側足底神経、外側2つが腓側足底神経による支配を受ける
[図588] 足の骨間筋の模型図 背側骨間筋は赤線、底側骨間筋は黒線で表示。
[図589] 右足底における筋群(IV)
短趾屈筋、長趾屈筋の腱、母趾外転筋および小趾外転筋の腱を除去した状態。
[図590] 右足底の深部における腱、靱帯、および骨間筋(V)
1. 短趾屈筋 M. flexor digitorum brevis
2. 足底方形筋 M. quadratus plantae
3. 虫様筋 Mm. lumbricales, Fußspulenmuskeln
4. 骨間筋 Mm. interossei