RK590(足底の深部における腱、靱帯、および骨間筋(V))
背側骨間筋4つと底側骨間筋3つがある。骨間筋の作用する軸は第2(最も長い)趾の長軸に一致する。
3つの底側骨間筋Mm. interossei plantaresはそれぞれ1頭を有する。これらの筋は第3、第4、第5中足骨の内側縁に起始し、同じく内側縁で、一部は中足趾節関節包および基節骨底に、一部は第3、第4、第5趾の趾背腱膜に達する。
4つの背側骨間筋Mm. interossei dorsalesはそれぞれ2頭を有し、第1~第5中足骨の向かい合った面から起こる。第1背側骨間筋の腱は第2趾の内側縁に達し、第2~第4背側骨間筋の腱は第2、第3および第4趾の外側縁に達する。これらの筋は前者と同じく一部は基節骨の底に固着し、一部は趾背腱膜に移行する。
足趾の趾背腱膜Dorsalaponeurose der Zehenは手の趾について述べた関係と同じである。
**神経支配:**腓側足底神経
**脊髄節との関係:**S1, S2
**作用:**第1背側骨間筋は第2趾を内側に引く。第2~第4背側骨間筋は第2、第3、第4趾を外側に引く。底側骨間筋は第3、第4、第5趾を内側に引く。1本の足趾に停止する2つの骨間筋が同時に働くときは、基節骨を屈曲し、中節骨および末節骨を伸展する。
**変異:**第4の底側骨間筋が第1楔状骨から起こり、母趾の小趾側の面に停止することがある。