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A12_0348(内頚動脈)Internal carotid artery
基本構造
解剖学的特徴
分枝と変異


















J0571 (脳を取り除いた後の頭蓋内の大きな脳動脈の位置:頭蓋骨の上方からの図)




内頚動脈は脳、眼窩の諸器官、および前頭部に血液を供給する。総頚動脈から甲状軟骨の上縁の高さで分岐し、ほぼ直線的に頚動脈管の外口へ向かう。この管を通過後、蝶形骨の頚動脈溝に達し、海綿静脈洞内を走行する。最終的に、小翼突起の内側で脳膜を貫き、急激に後上方へ屈曲して終枝に分かれる。
**局所解剖:**頚部において、内頚動脈は最初、外頚動脈の外側やや後方に位置し、その後、外頚動脈の後方で内側に屈曲する。この部位では頭長筋と椎前筋膜に近接し、内側には咽頭が接している。咽頭壁の傍らを上行する際、この動脈と外頚動脈の間には茎突舌筋と茎突咽頭筋が存在する。内頚静脈は内頚動脈の後外側を伴走して頭蓋に達する。内頚動脈と内頚静脈の間の後方には迷走神経が走行し、さらに後内側には交感神経幹が位置する。
内頚動脈は起始から終枝に至るまでに5つの特徴的な弯曲を示す。このうち2つは頚部に、3つは頭部に存在する。第1の弯曲(下方の頚部弯曲)は外頚動脈の後方で外側から内側に向かい、後外側に突出する弧を形成する。第2の弯曲(上方の頚部弯曲)は頭蓋底の直下にあり、前内側に突出する弧を描く。これら2つの頚部弯曲は合わせて逆S字形を形成する。第3の弯曲は頚動脈管内にあり、上方への進行方向が矢状方向に変化する。第4の弯曲は蝶形骨体の側壁の頚動脈溝と海綿静脈洞の位置で軽いS字状を呈する。第5弯曲も蝶形骨体の側壁にあり、前方に突出した弧を形成する。
これらの弯曲は、脳や眼への血液供給機構において重要な意義を持つと考えられる。特に、内頚動脈の一部が小さな静脈叢と交感神経網のみを伴って骨内の管を通過すること、およびその経路が十分に保護されていることは重要である。
**神経支配:**主に交感神経による支配を受け、半月神経節からも枝を受ける。