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目次(II. 筋系)
筋系の図譜
腱について
- 腱は筋の活動を伝える結合組織であり、強固な平行線維性構造と適度な伸展性を持つことで、効果的な筋作用を実現する
- 腱には起始腱と停止腱があり、また腱膜(広がった平たい腱)、中間腱(筋を区分する)、腱弓(隙間を橋渡しする)などの多様な形態がみられる
筋膜の特徴と機能
- 筋膜は結合組織性の膜であり、筋を包んで保護被膜として働くとともに、線維性の骨格を形成する
- 筋膜は強さが多様で、横走と平行の2重の線維構造により、筋の膨らみに対する抵抗力を持つ
腱鞘と筋滑車
- 腱鞘は線維鞘と滑液鞘の2層からなり、可動性の大きい腱を包む管状構造を形成する
- 筋滑車は腱の方向転換を補助する支持構造で、靱帯滑車と骨滑車に分類される
粘液嚢・粘液鞘
- 筋や腱が固い構造物と接触する部位に存在し、滑液性の嚢として働く
c) 腱 Tendo, Sehne
d) 筋膜 Fasciae, Muskelbinden
e) 腱鞘 Vaginae tendinum, Sehnenscheiden
f) 筋滑車 Trochleae musculares, Muskelrollen
g) 粘液嚢および粘液鞘 Bursae et Vaginae synoviales. Schleimbeutel und Schleimscheiden