交感神経幹

交感神経幹は、脊椎全長の両側に1本ずつ存在し、神経節の膨らみがあります。頚部には3つ、胸部には11~12個、腰部には5つ、そして仙骨部(骨盤内)には4~5個の神経節があります。左右の交感神経幹は脊柱に近接し、脊柱下端では一つの不対神経節につながります。内臓からの感覚を伝える有髄性の求心性神経線維は、交感神経節を通過して白交通枝を介して脊髄神経に入り、それが属する髄節の高さの後根神経節内の神経細胞体に至ります。同じ細胞体から中枢へ向かう軸索は、その後脊髄に入り、内臓反射路の形成に関与したり、脳の自律神経中枢へ上行することがあります。