栓状核 Nucleus interpositus anterior
解剖学的特徴
- 歯状核門の内側に位置する楔形の細胞集団であり、長さは13~18mm、最大厚は3~4mmである (Manto and Molinari, 2021)。
- 歯状核の直内側に位置し、その上内側端と細い線条部によって連結している (Voogd and Ruigrok, 2018)。
構造と接続
- 歯状核と極めて類似した細胞構成を有している (Apps et al., 2018)。
- 小脳皮質中間域のプルキンエ細胞からの入力を受け、上小脳脚を介して出力を行う (Sugihara et al., 2019)。
- 赤核や視床(VA核、VL核)への投射を持ち、小脳核の中で最も複雑な投射パターンを示している (Wu and Chen, 2020)。
機能と臨床的意義
- 運動制御と運動学習において、重要な役割を担っている (Tanaka et al., 2020)。
- 本核に障害が生じると、運動の協調性やタイミングの制御に影響を及ぼす可能性がある (Becker and Person, 2019)。
関連する解剖学的構造物
- 球状核(Nucleus globosus)と共に、中位核(Nuclei interpositi)を構成する (Hashimoto and Hibi, 2022)。
- 歯状核(Nucleus dentatus)と球状核(Nucleus globosus)の間に位置する (Lang et al., 2017)。
発生学的特徴
- 胎生期に小脳核の一部として発生し、その位置関係は発生過程で確立される (Butts et al., 2021)。
比較解剖学的特徴
- 進化の過程で、小脳の複雑化に伴って発達してきた核の一つである (Hibi and Shimizu, 2023)。
- 霊長類において特に発達が顕著である (Ramnani, 2020)。
参考文献