栓状核 Nucleus interpositus anterior
解剖学的特徴
- 歯状核門の内側に位置する楔形の細胞集団であり、長さは13~18mm、最大厚は3~4mmである。
- 歯状核の直内側に位置し、その上内側端と細い線条部によって連結している。
構造と接続
- 歯状核と極めて類似した細胞構成を有している。
- 小脳皮質中間域のプルキンエ細胞からの入力を受け、上小脳脚を介して出力を行う。
- 赤核や視床(VA核、VL核)への投射を持ち、小脳核の中で最も複雑な投射パターンを示している。
機能と臨床的意義
- 運動制御と運動学習において、重要な役割を担っている。
- 本核に障害が生じると、運動の協調性やタイミングの制御に影響を及ぼす可能性がある。
脳の断面(模式図を含む)

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

J0862 (図873-880で示された切断方向を示す、8〜9か月の人間の胎児の脳幹:後方およびやや右側からの図)

J0876 (内耳神経の入口および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)
