中脳蓋 Tectum mesencephali
解剖学的構造
- 中脳の背側部に位置し、中脳水道の上部を覆う屋根状の構造である。
- 上丘と下丘を含む重要な構造体である。
機能
- 上丘は、視覚反射と眼球運動の制御を担当する。
- 下丘は、聴覚情報の中継・処理を行う。
- 感覚情報の統合と、反射的運動反応の調整に関与する。
臨床的重要性
- 損傷により、視覚・聴覚反射や眼球運動の障害が発生する可能性がある。
- 中脳水道狭窄症の解剖学的指標として重要である。
- 腫瘍や血管障害による圧迫で、神経症状を引き起こすことがある。

J0835 (脳幹:右方からの図)

J0836 (菱形窩:後方からの図)

J0842 (四丘体および周辺:後上方からの図)

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)