中脳水道 Aqueductus mesencephali
解剖学的特徴
- 中脳内に存在する管状構造であり、第三脳室と第四脳室を連結する重要な通路である (Standring, 2023)。
- 断面は円形または鈍角三角形を呈し、中心灰白質によって周囲を取り囲まれている (Gray et al., 2024)。
- 構造の大きさは、長さが約15〜20mm、直径が2〜3mm程度である (Williams and Warwick, 2023)。
歴史的背景
- シルビウス水道としても広く知られており、1555年にJacobus Sylviusによって初めて詳細な記載がなされた (O'Rahilly and Müller, 2024)。
機能と臨床的意義
- 脳脊髄液の流れを制御する重要な経路として機能している (Snell, 2024)。
- この部位の狭窄や閉塞が生じると、水頭症の原因となることがある (Moore et al., 2023)。
発生学
- 胎生期における神経管中心管から発生し、その後、徐々に狭小化して管状構造となる (Sadler, 2024)。
関連する脳神経核
- 中脳水道の周囲には、重要な脳神経核が位置している:
- 動眼神経核(第III脳神経)が腹側に存在する (Netter, 2023)。
- 滑車神経核(第IV脳神経)が中脳水道の尾側部付近に位置する (Netter, 2023)。
周辺構造との関係
- 背側には上丘と下丘が存在する (Crossman and Neary, 2024)。
- 中脳水道の周囲を取り囲む中心灰白質には、重要な自律神経系の中枢が含まれている (Standring, 2023)。
- 腹側には大脳脚が位置している (Gray et al., 2024)。