三叉神経主知覚核 Nucleus principalis nervi trigemini
解剖学的特徴
- 外転神経核の上外側に位置し、不規則なブドウ状の中型細胞群で構成される。
機能
- 顔面の識別性触圧覚を中継し、四肢・体幹の後索核と同様の機能を担う。
- 後内側核は、顔面からの触覚・圧覚などの体性感覚情報を処理する。
- 前外側核は、痛覚、温度感覚、触覚を処理し、顔面と頭部の感覚認識を行う。
神経回路
- 視床の後内側腹側核(VPM)へ投射し、体性感覚情報を大脳皮質へ伝達する。
- 三叉神経中脳路核からの入力を受け、顎反射の調節に関与する。
臨床的重要性
- 障害により、顔面の触覚・圧覚の識別障害を引き起こし、三叉神経痛の病態生理に重要な役割を果たす。
脳の断面(模式図を含む)

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0868 (三叉神経を通る脳幹の断面)

J0862 (図873-880で示された切断方向を示す、8〜9か月の人間の胎児の脳幹:後方およびやや右側からの図)

J0877 (外転神経核および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0878 (三叉神経開口部(台形体)の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0890 (運動および感覚の主要な末梢神経の原核は、透明に描かれた脳幹に模式的に記入されている:後方からの図)