橈側皮静脈
橈側皮静脈は、上肢の主要な表在静脈で、以下の特徴を持ちます:
- 手背静脈網の橈側部から始まる
- 前腕の橈側縁を上行し、肘窩の外側縁を経由する
- 上腕二頭筋の外側にある外側二頭筋溝を上行する
- 大胸筋と三角筋の間の溝を通る
- 鎖骨の直下で深層に入り、腋窩静脈に注ぐ
橈側皮静脈の臨床的重要性:
- 静脈注射や採血に頻繁に使用される
- 肘窩付近では外側前皮神経と並走する
注目すべき点として、橈側皮静脈は個体差が大きく、その走行や分岐パターンに多様な変異が見られます。
J0612 (頚部の静脈、腹側図)
J0613 (右手甲の表在静脈)
J0614 (右前腕の表在静脈:前方からの図)
J0615 (右の腋窩の静脈:前面図)