0613 (右手甲の表在静脈)

J0613 (右手甲の表在静脈)
(一部はW. Brauneによる)
図の概要
- 右手の手背(手の甲)にある表在静脈を示した解剖図です。
- 青く描かれた細い血管は皮下すぐの「表在静脈」で、互いに連絡し網(手背静脈網)を作ります。
主なラベル(01〜08)
- 01 尺側皮静脈:小指側を上行し、前腕〜上腕で太くなる主要静脈。
- 02 尺骨茎状突起:手関節の小指側に触れられる骨の突起(ランドマーク)。
- 03 中手骨頭間静脈:指の付け根間を横走して連絡する静脈。
- 04 橈側皮静脈:親指側を上行する主要静脈。三角筋溝へ続きます。
- 05 橈骨茎状突起:手関節の親指側の骨突起(ランドマーク)。
- 06 手背静脈網:手背中央に広がる網状の集合部。ここから04・01へ流入。
- 07 背側中手静脈:各中手骨の背側を縦走し、手背静脈網へ注ぐ静脈。
- 08 指静脈弓:各指背の静脈が輪状に連絡した弓状構造。
流れのイメージ
- 指背(08)→ 背側中手静脈(07)→ 手背静脈網(06)→ 親指側は橈側皮静脈(04)へ、小指側は尺側皮静脈(01)へと集約。
臨床メモ
- 手背静脈網は採血・点滴で穿刺しやすい部位として日常的に利用されます。