壁側腹膜 Peritoneum parietale

J0717 (腹部内臓:前方からの図)

J0726 (S状結腸間陥凹:前下方からの図)

J0728 (男性の前腹壁(下半分):後方からの図)

J0764 (後腹壁にある男性の泌尿器:前方からの図)

J0786 (左側の骨盤壁を除去した後の男性の骨盤臓器:左方からの図)

J0787 (男性の骨盤臓器の正中矢状断:左側からの右半分の図)

J0794 (右の卵巣と卵管がその位置で横に切断:上方から見た図)

J0796 (女性の骨盤臓器、左側の骨盤壁を除去:左側からの図)

J0797 (女性の骨盤臓器の正中矢状断面:左側からの右半分の図)

J0798 (女性の骨盤臓器:上方からの図)
解剖学的構造
壁側腹膜(Peritoneum parietale)は腹膜の外側層で、腹腔の内側壁面を覆う漿膜です。以下の解剖学的特徴を持ちます:
組織学的構造
- 単層扁平上皮(中皮)と薄い結合組織層から構成され、滑らかで光沢のある表面を呈します(Standring, 2021)。
- 中皮細胞は微絨毛を持ち、少量の漿液を分泌することで臓器間の摩擦を軽減します(Moore et al., 2018)。
解剖学的区分
- 横隔膜腹膜(Peritoneum diaphragmaticum):横隔膜の腹腔側を覆う
- 腹壁腹膜(Peritoneum parietale anterius):前腹壁、側腹壁、後腹壁の内面を覆う
- 骨盤腹膜(Peritoneum pelvicum):骨盤腔の内面を覆う
血管・神経支配
- 動脈:壁側腹膜は、それが接する体壁と同じ動脈から血液供給を受けます(横隔膜動脈、肋間動脈、腰動脈、上・下腹壁動脈など)(Netter, 2019)。
- 静脈:対応する静脈系によって排出されます。
- 神経:体性神経(肋間神経、腰神経など)の支配を受けるため、炎症時には局在性のある鋭い痛みを生じます。これは臓側腹膜(自律神経支配による鈍い、びまん性の痛み)との重要な違いです(Drake et al., 2020)。
- リンパ:壁側腹膜のリンパは体壁のリンパ節(腰リンパ節、腸骨リンパ節など)に排出されます。
主要機能
- 腹腔内臓器の保護と固定
- 臓器間の摩擦軽減(漿液の分泌による)
- 腹腔内の免疫防御機構の一部(マクロファージやリンパ球の存在)