陰嚢は、精巣、精巣上体、精索を包む筋性の皮膚です。真皮の深層と皮下組織は肉様膜と呼ばれ、脂肪がなく、平滑筋がよく発達しています。肉様膜は正中面に深く入り込み、陰嚢中隔に連続しています。また、正中面では皮膚表面にやや隆起した陰嚢縫線が認められます。陰嚢の皮膚には、メラニン色素が豊富で、汗腺や脂腺も多くあります。皮膚は正中線上で高まって陰嚢縫線を形成します。