声帯突起(披裂軟骨の)Processus vocalis (Cartilaginis arytendideae)

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J0733 (右の披裂軟骨:前外側方からの図)

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J0734 (右の披裂軟骨:後内側方からの図)

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J0737 (喉頭とその靭帯:右側からの図)

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J0741 (声帯の高さでの喉頭の断面、上方からの図)

解剖学的特徴

位置と形態

声帯突起は、披裂軟骨の前下部から前方へ水平に突出する細長い突起である。その長さは約5-7mmとされている(Standring, 2021)。

組織学的構造

声帯突起の先端には弾性軟骨組織が存在する(Hirano and Sato, 2022)。この構造は声帯の柔軟性と振動特性に重要な役割を果たす。

付着構造

声帯突起には以下の重要な構造が付着する:

機能

声帯突起は声帯の緊張度調節において中心的な役割を担う(Friedrich and Remacle, 2021)。声帯靭帯と声帯筋の固定点として機能し、声帯の適切な緊張と声門閉鎖を可能にする(Zhang, 2022)。

臨床的意義

病態

声帯突起の運動異常や損傷は、発声障害や嗄声(声枯れ)を引き起こす(Sataloff, 2023)。反回神経麻痺や披裂軟骨脱臼による位置異常は、声門閉鎖不全をもたらす(Eckley et al., 2024)。

診断

喉頭内視鏡検査において声帯突起は重要な観察指標となり、特に声帯麻痺の診断に有用である(Kendall, 2022)。

参考文献