底側骨間筋 Musculi interossei plantares
底側骨間筋は、足部の深層に位置する内在筋の一つで、解剖学的構造と臨床的意義において重要な役割を果たしています(Gray and Lewis, 2020; Drake et al., 2019):

J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)

J0519 (右足の足底の筋(第3層))

J0523 (右足の骨間筋:足底からの図)

J0526 (右足底の腱鞘は赤い物質で注入された図)

J0968 (右足底の深部神経、下方からの図)
解剖学的特徴:
- 足には3つの底側骨間筋があり、それぞれ第3、第4、第5趾に対応しています(Standring, 2020)。
- これらは足底部の深層(第4層)に位置し、背側骨間筋とともに中足骨間隙を埋めています(Moore et al., 2018)。
位置と起始:
- 第3から第5中足骨の底側面、特に内側縁と長足底靭帯から起始します(Netter, 2018)。
- 各筋は単一の頭部を持ち、中足骨の底側面から斜め内側へと走行します(Agur and Dalley, 2021)。
停止:
- 第3底側骨間筋は第3趾基節骨の底内側面に停止します(Williams et al., 2015)。
- 第4底側骨間筋は第4趾基節骨の底内側面に停止します(Williams et al., 2015)。
- 第5底側骨間筋は第5趾基節骨の底内側面に停止します(Williams et al., 2015)。
- 多くの場合、指背腱膜や中足趾節関節の関節包にも停止する副束が存在し、関節の安定性に寄与しています(Palastanga and Soames, 2019)。
走行と関係:
- すべて単頭筋で、第3-第5中足骨の内側面から起こり、同側の趾に向かって斜めに走行します(Standring, 2020)。
- 深横中足靭帯の背側を通って前方へ向かい、この靭帯との位置関係が足部の安定性に寄与しています(McKeon et al., 2015)。
- 背側骨間筋と解剖学的に近接しており、両者が協調して働くことで足趾の精密な動きが可能となります(Sarafian, 2011)。
神経支配:
- 外側足底神経(脛骨神経の分枝)の深枝によって支配されます(Drake et al., 2019)。