


概要
腓腹筋内側頭は下腿三頭筋(腓腹筋と溶贖筋)を構成する主要な筋肉の一つであり、足関節の底屈運動において中心的な役割を果たします。この筋は外側頭とともに特徴的な「ふくらはぎ」の形状を形成し、歩行、走行、跳躍などの日常的な運動活動に不可欠です(Standring, 2016; Moore et al., 2018)。
解剖学的特徴
起始
起始部は腱性の構造を持ち、膝関節後方の軟部組織と密接に関連しています。
走行
筋腹は起始部から遠位に向かって斜め下方に走行し、下腿の中央付近で太い腱に移行します。筋線維は羽状配列(pennate arrangement)を示し、この構造により大きな筋力を発揮することができます(Netter, 2019)。内側頭は通常、外側頭よりも大きく発達しており、より広範な筋膜付着を持ちます。
停止
内側頭と外側頭の腱は下腿中央部で合流し、溶贖筋の腱と結合してアキレス腱を形成します。アキレス腱は人体で最も強靭な腱の一つであり、約4,000ニュートンの引張力に耐えられます(Standring, 2016)。
神経支配
脛骨神経は膝窩で腓腹筋の両頭に運動枝を送り、筋の収縮を制御します。