手の虫様筋
手の虫様筋は、指の動きを精密に制御する重要な筋肉群です。主な特徴は以下の通りです:
- 構成:第2から第5指に対応する4つの筋肉からなります
- 起始:深指屈筋の腱から起こります
- 停止:対応する指の指背腱膜に終わります
- 機能:中手指節関節(MP関節)の屈曲を補助します
- 特徴:
- 深指屈筋の収縮に伴い虫様筋も緊張します
- 第1虫様筋(第2指に対応)が最大で、筋紡錘も豊富です
- 神経支配:
- 第1・2虫様筋:正中神経
- 第3・4虫様筋:尺骨神経
- 第3虫様筋は両神経による二重支配が多く見られます(50%以上)
虫様筋は手の繊細な動きと力の調整に不可欠な役割を果たしています。
J0323 (右手の第二から第五の指の中手骨と最初の関節、およびそれらの靱帯、掌側からの図)
J0482 (右手掌の筋)
J0483 (右手の手掌の筋(第2層))
J0486 **(**右手の掌側骨間筋)
日本人のからだ(本間敏彦 2000)によると
起始の変異は、第2虫様筋が最も多く、50例中17例で第2指と第3指の深指屈筋腱の対向側から起始すると報告されています(面高, 1964)。