総指伸筋

総指伸筋は、前腕の伸筋群に属する筋肉です。主な特徴は以下の通りです:

総指伸筋の4つの腱は伸筋支帯下の第4腱区画を通過し、手背で指背腱膜を形成します。腱の配列や数には変異があり、3腱束(63〜66%)または4腱束(34〜36%)に分かれることがあります。

腱間には腱間結合が存在し、これが指の協調運動に重要な役割を果たしています。特に、第2指と第3指の間の結合は他の指と異なり、第2指の独立した動きを可能にしています。

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J0175 (右上腕骨とその筋の起こる所と着く所:前方からの図)

J0176 (右上腕骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)

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J0180 (右側の橈骨:背側からの図)

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J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)

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J0206 (右の手骨:および筋の起こる所と着く所を示すの背面からの図)

日本人のからだ(本間敏彦 2000)によると

指伸筋は、尺側手根伸筋の橈側に位置し、前腕の中央部に存在します。この筋は、肘関節の外側靭帯束、前腕筋膜、そして短橈側手根伸筋から分ける結合組織中隔から始まり、第2から第5指の指背腱膜に止まります。指伸筋の4つの腱は同じ層に存在し、伸筋支帯の下の第4腱区画を通過します。