腹直筋
腹直筋は、腹部前壁の中央を縦走する帯状の筋肉です。その主な特徴と機能は以下の通りです:
- 位置:白線の両側に位置し、腹直筋鞘に包まれています
- 起始:主に第5〜第7肋軟骨と剣状突起の前面から始まります
- 停止:恥骨結合と恥骨結節の間の恥骨上枝に腱性に移行して停止します
- 構造:複数の腱画(腱性の横走帯)によって区分されています
- 機能:
- 腹部を圧迫し、内臓を保護します
- 強制呼吸時に作用します
- 骨盤と脊柱を屈曲させます
- 仰臥位からの起き上がりやボート漕ぎなどの動作に関与します
- 神経支配:下部6本の肋間神経前枝、腸骨下腹神経、および腸骨鼠径神経によって支配されます
- 血液供給:上下腹壁動脈の筋枝から供給を受けます
腹直筋は、腹部の形状と機能に重要な役割を果たす筋肉であり、その構造と特徴は解剖学的に多くの興味深い点を有しています。
J0216 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す前外側少し下方からの図)
J0395-0401 (筋の形状)
J0402 (右の腹直筋の動脈の分岐:人間の新生児の腹面図)
J0439 (右の内腹斜筋の腱が腹直筋鞘に移行する図)
J0440 (腹直筋:腹面図)