外肋間筋
外肋間筋は、胸郭の肋骨間を埋める重要な筋の一つです。以下にその主な特徴をまとめます:
- 肋間筋の表層を形成し、肋骨結節から肋骨の骨軟骨境界まで、全ての肋間に分布します。
- 筋線維は後上方から前下方に向かって斜めに走ります(外腹斜筋と同じ方向)。
- 各肋間隙を満たし、後端は肋骨結節付近から始まり、前端は肋軟骨近くまで達します。
- 肋硬骨・軟骨結合より内側では外肋間筋膜へと移行し、胸骨縁で終わります。
- この筋には、該当分節の肋間神経の外肋間筋枝(浅肋間神経)が筋の内面から分布します。
外肋間筋は呼吸機能と胸郭の安定性維持に重要な役割を果たしています。また、稀に前胸壁に前肋上筋(M. supracostalis anterior)という変異筋が出現することがあります。
J0430 (右の前鋸筋(外側鋸筋):外側およびやや腹側からの図)
J0431 (右背側胸壁の筋:前面図)
J0438 (腹筋(第2層):腹面図)
J0440 (腹直筋:腹面図)
J0443 (腹筋(第3層):腹面図)
J0451 (腰部の筋(第2層):背面図)