小胸筋

小胸筋は以下のような特徴を持つ筋です:

J163.png

J0163 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:背面からの図)

日本人のからだ(堀口正治 2000)によると

小胸筋は大胸筋に覆われ、浅胸筋第2層を形成します。この筋肉は前胸壁に位置し、大胸筋に完全に覆われています。第2-5肋骨の腹側端から発生し、肩甲骨の烏口突起に到達します。小胸筋は大胸筋と同じ原基から発生し、上肢帯を胸壁に接続する役割があります。しかし、時折、肩甲骨の上結節稜に到達する筋肉が上肢筋の起始点に存在することもあります。この筋肉の主要な機能は肩甲骨を引き下げることと肋骨を上げることで、呼吸を補助します。小胸筋の神経支配は内側胸筋神経です。

小胸筋は、第2-第6肋軟骨との接続に近い肋骨前端部外面から起こり、上外側方向に集束して烏口突起に到達します。Morimoto et al. (1992 a)によれば、肋骨起始は第2-第5が40%、第3-第5が28%、第2-第4が27%、第3-第4が4%、第3-第6が1%で、それ以外の組み合わせは稀であると述べています。