胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は、側頚部に位置する強力な斜めに縦走する浅層の筋です。主な特徴は以下の通りです:
- 起始:胸骨柄前面と鎖骨の胸骨端から2つの頭を持ちます
- 停止:乳様突起および後頭骨の上項線に付着します
- 作用:
- 両側同時収縮:頭を上げて後頭部を上げる
- 片側収縮:頭を対側に回転させる、同側に傾ける
- 神経支配:副神経の外側枝と頚部神経叢の筋枝(C2、C3)
- 発生:第6咽頭弓から発生する鰓弓筋
胸鎖乳突筋は、首の回転や頭部の側方屈曲、頭部の回旋を支援する重要な役割を果たします。
J0077 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所:右方からの図)
J0081 (外頭蓋底:筋の起こる所と着く所を示す図)
J0167 (右鎖骨、筋の起こる所と着く所:上方からの図)
J0405 (頭部の浅層筋:少し右側からの図)
J0415 (右側の頭頚部の筋:後方からの図)